昔はヒーターとクーラーが独立していましたが、今は組み合わされてエアコンと呼ばれ
室内環境を快適にするために、かかせない物になっています
ヒーターは熱せられたエンジン冷却水を室内へ送り、室内を暖めるもので単純なだけに故障もあまりありませんがクーラーは高圧ガスを循環させて室内を冷やす為、ヒーターに比べ複雑で精密に出来ています
その為に故障することも多いのです
下に簡単なクーラーの仕組みを書いてみました
ガスはコンプレッサーにより図の様に循環しています ほとんどの場合、室内ユニットとエキパンは室内、他はエンジンルームにあります 1.コンプレッサーで圧縮されたガスはコンデンサで冷却され液化 2.液体化したガスはレシーバーに溜まり 3.エキスパンションバルブから室内ユニットに霧吹き状態で吐き出され 4.室内ユニットを冷やします |
●エアコンの故障●
ガス漏れ
クーラーの仕組みでガスの循環を書いたのは、クーラーの故障で一番多いのがガス漏れだからです
家庭用と違い、振動の激しい自動車に組み込まれているためどうしても漏れる確率が高くなります
ガス圧は高圧側で20k以上に成る為、各部品の老化とともにガス漏れが発生することが多いのです
厄介なことにガスは目に見えない為、漏れた場所をとくていするのは非常に難しいのです
一昔前はガスを検知して音がなるテスターを使用していましたが、
今は蛍光剤を注入してブラックライトで照らし、ピンポイントで漏れた場所を見つけています
それでも隠れた場所や、ばらさないと見えない場所で漏れるとなかなか発見できません
左の写真は室内ユニットからガス漏れしていたものです 丸印の部分で漏っているのが分かります 確認するためには車室内を分解してユニットを取り出さなければなりません |
コンプレッサーの故障
エアコンタイプになり、一年中働いているため故障も多くなりました
ガス詰まり
ガスサイクルにコンプレッサーやパイプから出たゴミ?が回りレシーバーやエキパンで詰まって
ガスが循環しなくなります
電動ファンの故障
コンデンサの前に電動ファンを付けてコンデンサを冷やすタイプは、電動ファンが故障すると走っている時は冷えるが信号待ちなどでとまっている時は冷えなくなります
コントローラーの故障
エアコンの電気的な部分を制御しているコントローラが壊れる事もあります
ヒーターコアの故障(温水の流れが悪い、温水が漏れる)
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左の写真はヒーターコアが不良で暖かい風が出てこない為、インパネを外しエアコンアッセンブリを取り外してヒーターコア(ヒーターの室内部)を交換する途中のものです 運転席と助手席の前の部分を全て取り外す為、非常に時間がかかる大仕事です |
●エアコンの修理は電装店でおこなっています
料金の目安(車種、症状により変わります) | ||
ガス入れ(真空引き含む) | ガスが入っていない場合(工賃のみ、ガス料金別) | 3500円(3本分まで) |
ガス補充 | 足りない分を補充(工賃のみ、ガス料金別) | 2500円(3本分まで) |
ガス漏れ修理 | 漏れた場所によります (例 室内ユニットからガス漏れの場合--ユニット25000円位 交換工賃30000円位 + ガス入れ) |
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コンプレッサーの故障 | コンプレッサー40000円位 交換8000工賃円位 + ガス入れ | |
ガス詰まり | レシーバー5000円位 エキパン5000円位 交換工賃10000円位 + ガス入れ |
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旧ガス料金 R12 | 1本(250グラム)4500円 | |
新ガス料金 R134 | 1本(200グラム)1500円 |